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 この度、日本医工学治療学会第37回学術大会を2021年5月1日〜2日に都市センターホテル(東京都千代田区)において開催することになりました。この大役を仰せつかりましたこと、誠に光栄に存じます。現在、有意義な学会運営を目指し、事務局一同鋭意準備を進めております。

 日本医工学治療学会は、医工学的技術を治療に応用するための学術研究に関する事業を行い、わが国における医工学治療の進歩普及に貢献、学術文化の発展と国民の医療福祉の増進に寄与することを目的として、年1回の学術集会を開催しております。 医工学の発展には、医工学に携わるメディカルスタッフや研究者、製造業などの方々がお互いに協調し、医学・医療の発展に貢献するという目標に向かって努力することが必須です。

 今回の大会のテーマは「AI & Humanity」を掲げました。AIはArtificial Intelligenceの略です。最近、盛んに私たち医療の領域でも耳にする言葉ですが、AI、人工知能の定義は、専門家の間でもまだ定まっていないのが現状でしょう。究極的には、人間と同様に思考することのできる能力と考えることもできますが、まだそこまでには至っていないのかもしれません。医療の領域でもさまざまな応用が喧伝され、特に私たち医工学の領域に身をおくものにとっては不可欠なものとなります。今後の医工学医療で重要な意義を持つAIの進歩を実感し、学習したことを私たちの領域に取り組んでいく、且つhumanityとのsymphonyが必要であると考え今回のテーマといたしました。ディープラーニング、シンギュラリティなど魅力的なtermが飛び交っています。将棋には二度と勝てないのか、ターミネーターに支配されるのか、私たちも学ばなければなりません。

 しかし今この挨拶文を書いている最中、AIとは対極にありながら、私たちhumanに対して、自然災害や感染症といった究極的で絶対的なものが立ちはだかっています。今回のCOVID-19によるpandemicは改めてその恐ろしさを見せつけ、humanが立ち向かう課題です。私たちの医工学領域でもAIを駆使して、この難局に対抗したいと思います。

 残念ながら、現状では人が集う環境が維持できません。しかし大会期日までにはその環境が整えられ、皆様が参集することができますことを祈念してまいりたいと思います。

日本医工学治療学会第37回学術大会    
大会長 土谷 健             
東京女子医科大学 血液浄化療法科